ひとりじめしたい。~イジワルで甘いお隣さん~
「俺が美乃里を好きだって言ってんだ!」
「っ……」
「美乃里はそんな俺の言葉も信じられないわけ?」
「っ……蜜くんの言葉……?」
「そう。他の言葉なんてどうでもいい。俺の気持ちが離れるなんて心配するくらいなら、俺の今の気持ちを信じて」
今の気持ち……?
「美乃里、好きだよ……」
「っ……」
あぁ―……
こんなに単純なことだったんじゃないか……
ずっと漠然とした不安があった。
いつか捨てられるんじゃないか……?
昔の好きな人や友人のように、みんな姉を選んで離れていくんじゃないか……?
蜜くんもあたしより姉を選ぶんじゃないか……って。
でも、そんなの誰にもわからない。
そうだ。
誰にもわからないんだ……