ひとりじめしたい。~イジワルで甘いお隣さん~
どこかうるんで見える瞳。
「やっと美乃里が戻ってきた……」
「っ……」
そう言って蜜くんが嬉しそうに笑うから……
あたしまで嬉しくなって涙が出てきた……
「お帰り、美乃里」
「た、ただいまっ……」
もう一度強く抱きしめられると、涙があふれ出てきた。
―――――――――――……
「ん……」
いつのまにか蜜くんの腕の中で寝てしまってた。
「蜜くん……ごめん」
「いいよ。気持ちよさそうだった」
久しぶりに安心して眠れた。
ここ最近、ずっと夢と現実をさまよってる気分だったから……
「美乃里、実は今日めいと加央里ちゃんと話したんだ」
「え……?」
「めい、謝ってた。美乃里に酷いこと言ったって。そのうえでちゃんと俺は美乃里が好きだって伝えてきた」
っ……