ひとりじめしたい。~イジワルで甘いお隣さん~


やっぱり驚いた。


どうせそんなことないとか思ってたんだろう。


美乃里は俺が自信満々な男だって思ってる。


まぁー確かにそうだけど。


だけど……


「料理だって全然だし、好きな子に手を出そうと思ったけど、怖くなってやめちゃうチキンだし」


さらっと言ってみたけど、なかなかダサいこと言ってんぞ。


俺。


わかってるからそんな顔で見るなよ。


「んだよ。見るなよ。俺だって好きな女に手を出すのは怖いんだよ。なんか壊しそうで」


「っ……」



「それを俺の彼女は変な勘違いしやがって。あげくの果てには迫ってくるし」


「っ!あ、あれは……」


「わかってる。不安だったんだよな……」


「……蜜くん」



「すぐに気づいてやれなくてごめん。でも、大切だからあんな形では美乃里を俺のモノにはしたくなかったんだ」



大切な女の子だから―……


たった一人の俺の彼女だから―……


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