ひとりじめしたい。~イジワルで甘いお隣さん~
初めて-美乃里Side-
――『ダメなんて聞かない。美乃里の全部、俺にちょうだい』
こんな言葉、反則だと思う。
蜜くんだって言ってたように、あたしは押しに弱い。
さらに好きに人にこんなこと言われたら……
「うん……あたしの全部蜜くんがもらって?」
首は縦にしか振れないよ。
「美乃里」
ギシッとあたしの上にまたがる蜜くん。
「っ///」
いつも聞いてるはずのベットの軋む音がなんだか今は恥ずかしい。
「あ、あの///蜜くん、あ、あたしその初めてで……」
「うん。知ってる」
知ってらっしゃいましたか……
っ!!
服のすそからそっと入ってこようとする手。
「あ、あの蜜くん、あたしはどうすればいいのかな?」
「美乃里は何もしなくていいの。俺に任せて」
そ、そっか。