ひとりじめしたい。~イジワルで甘いお隣さん~
きっとあたしのことがあって、蜜くんこそ十分に睡眠をとれてなかったはずだ。
バイトは時間帯をほかの人と変わってもらったって言ってたから、きっと夜中に出勤してたんだと思う。
あたしはどれだけこの人に負担をかけてしまったのだろう……
どれだけ苦しめたんだろう……
あたしは彼のためにこれから何をしてあげられるのかな……?
本当に気持ちよさそうに寝てる蜜くんの髪をなでる。
「んっ……」
あっ、起きたかな?
……違うみたい。
っと、こんなことしてないで服、服。
自分の家なのに、泥棒みたいにこっそりベットの周りを探す。
下着を身につけて、上着を羽織ろうと探す。
「あれ……?上着は……」
「ほらよ」
「あっ、ありが……えっ!?蜜くん!」
あたしの部屋着の上着を差し出す蜜くん。
「い、いつ起きたの!?」
「ん?美乃里がニヤニヤしながら俺の頭をなでてる時くらいから」
「っ―///」
やっぱりあのとき起きてたんだー!!