ひとりじめしたい。~イジワルで甘いお隣さん~
ってかニヤニヤなんてしてない!!
た、たぶん……
「い、イジワル……」
「ん?でもそんな俺が好きなんだろ?」
「っ……やっぱりイジワルだ」
蜜くんから上着を奪い、急いで着る。
「美乃里」
「な、なに……」
ちょっと口をとがらせて振り向く。
「おはよう、美乃里」
「っ……おはよう」
あたしの頭はなんて単純なんだろう。
こんなあいさつ一つで、嬉しくなって機嫌が直ってしまうんだから。
「つーか今何時?」
「まだ朝の5時過ぎだよ」
「んー!そっか。じゃあ学校は余裕だな」
伸びをしながらそういう蜜くん。