ひとりじめしたい。~イジワルで甘いお隣さん~



「つーか、これからも美乃里のすべては俺しかいないわけだし、それだけで最高に幸せ」


そ、それってつまり……ずっと蜜くんのそばにいていいってことだよね?


「俺さ、思った以上に独占欲強いみたい」


「え!?蜜くんが!?」


「ん。俺自身もビックリしてる」


そう言って笑う。


「だってさ、俺、美乃里の前に好きだったって男にすらちょっと嫉妬したし」


「……え!?先輩に!?」


「そう。その見ず知らずの先輩」



そ、そんな……


まさか蜜くんが……?


ってか、先輩のことは好きだったけど、あれは今思うと憧れが強かったのかもしれない。


だって、今みたいにこんな幸せな気持ちになることはなかったもん。



「ほら。やっぱり俺ヤキモチ妬きだ」


「え?」


「今美乃里、先輩のこと考えてただろ?」


「っ!!」


あたしの表情に図星だと思ったのか、眉間にしわがよる。


< 303 / 380 >

この作品をシェア

pagetop