ひとりじめしたい。~イジワルで甘いお隣さん~
Part*6
変わらない気持ち-美乃里Side-
「美乃里、帰ろう」
「あっ、うん!」
教室に堂々と迎えにくるようになった蜜くん。
あのことがあってから、さらに過保護さが増した。
もう大丈夫なのに。
「お待たせ」
「おう」
前から隠してたわけじゃないから、こうやって一緒に帰ったりすることは抵抗なかったけど……
「ねぇ、見て!あれって新見先輩だよね?」
「付き合ってるって噂本当だったんだー。ショックー」
周りはそうじゃなくて、こうやってコショコショ話が耳に入ってくる。
前のあたしなら引け目に思ってたかもしれない。
でも……
「どうした?黙って」
「ん?うぅん!なんでもない」
今は自信を持って言える。
あたしが蜜くんの彼女なんだって。