ひとりじめしたい。~イジワルで甘いお隣さん~
「ふっ、美乃里って本当にわかりやすいよな」
「へ?」
「まだ食べるか?」
「でも蜜くんのだし……」
「いいから。俺、おいしそうに食べる美乃里、見るの好きだし」
「っ……」
なんかあたしって蜜くんに相当甘やかされてる気がする。
このままじゃ体重が……
ってかすでにヤバそう……
今日帰ったら久しぶりに体重計に乗ってみなきゃ……
嫌だけど……
「おい!ちょっと待てよ!」
「もう!離して!!」
少し離れたところからケンカのような声が聞こえる。
こんな街の中だ。
そんな大声でケンカしてたら格好の的だ。
「あたしがあんたなんかと付き合うわけないでしょ!?しつこいのよ!!」
「はあ!?」
すごい言い合いだな―……