ひとりじめしたい。~イジワルで甘いお隣さん~
それは……そうかも。
でも……
「お前ってのがなー」
「まぁまぁ」
なんかうまく丸め込まれたような気がするけど……
「そもそも原因はなんなわけ?」
「バイトだよ」
「バイト?蜜の?」
「ちげーよ。美乃里の」
「え?美乃里ちゃん?」
そう。
話は昨日の夜にさかのぼる……
――――――――――……
「あ、あのね、蜜くん……」
「ん?」
「ら、来週からその、晩御飯一緒に食べれない日が出てくるかもしれないの……」
美乃里が作ってくれたポトフを食べながら話を聞く。
「まぁ、それは大丈夫。学校で何かあるのか?」
確かに来週学祭だし、忙しくなるクラスもあるだろうしな……