ひとりじめしたい。~イジワルで甘いお隣さん~


「じゃあお疲れ様でした」


「お疲れ様でした!!」


2人でバイト先を後にする。


「あっ、ちょっと待って。蜜くんにメールして帰る」


「ケンカしてんのに?」


「うっ……。それでもやっぱり蜜くん心配してるだろうから……」


ケンカしてようと、蜜くんが優しいことは変わらないだろうから……


「話せばいいんじゃねぇ?バイトしてる理由」


「それは……」


「美乃里っ!!」


え……?


――グイッ


「きゃっ!!」


腕を強く掴まれる。


蜜くん!?



「帰るぞ」


「えっ!?蜜くんなんで!?」


そう聞くのに、何も言わずにただあたしの手を引く蜜くん。


まだ怒ってるの……?


でもだったらなんで……?


なんで迎えに来てくれたの?


< 335 / 380 >

この作品をシェア

pagetop