ひとりじめしたい。~イジワルで甘いお隣さん~
掴まれてた手が離されてる。
「あっ、それと新見先輩。俺、今は美乃里のこと恋愛感情とかまったくないですから」
「今は……?」
「ふっ、目ざといですね。でも本当に美乃里はないです」
「なんでそんなはっきり言えるんだよ」
「俺、美乃里のこと妹みたいに思ってるんで」
妹って。
あたしと工くん、同級生なはずなんだけど?
「あぁ―……あとそれと、俺、巨乳好きなんで」
は……?
「あぁ―……」
な、なに!?
蜜くんがあたしの胸を見る。
すぐに腕でガードする。
ってか、蜜くんもなんで納得みたいな顔してるのよ!?
ど、どうせあたしは胸が小さいですよ!!
「つーことで俺先帰るわ。じゃあな、美乃里」
「あっ、うん。また明日」
工くんが帰ってあたしと蜜くん2人になった。