ひとりじめしたい。~イジワルで甘いお隣さん~
「……」
「……」
な、なんだろ……この沈黙は。
「帰るか……」
「あっ、うん」
蜜くんの後をついていくように歩き出した。
な、なんて話かけよう。
まずは謝るべきだよね。
「あ、あの、蜜くん……」
「ん」
え……?
後ろを歩いてるあたしに差し出された手。
手……繋いでいいってこと……?
そっと手を重ねる。
「よし。帰るか」
「うん……」
ギュッと握られる手。
冷たい……
いつからあそこで待ってたんだろう……?