ひとりじめしたい。~イジワルで甘いお隣さん~


「美乃里、ごめん」


「え……?」


今、蜜くんが謝った?


「俺、ほんとなさけねぇよな。勝手にヤキモチ妬いて、キレて」


やっぱりヤキモチ妬いてくれてたんだ……


「う、うぅん、あたしこそごめん。ちゃんと相談しないままバイト決めちゃって」


「いや。恋人だからってなんでも話さないといけないって決まりはないし、俺が悪い」


「うぅん!あたしだって蜜くんの気持ち考えなかったし」


「いや。俺が悪い!」


「あたしの方が悪いよっ!」


「美乃里は悪くないって」


「蜜くんも悪くないよっ」


って、この言い合いいつまでするんだろ?


さっきから繰り返しなような……


蜜くんも同じこと思ってたのか、あたしを見てる。



っ……


「ふふっ」


「ははっ」



2人で笑みがこぼれた。


< 339 / 380 >

この作品をシェア

pagetop