ひとりじめしたい。~イジワルで甘いお隣さん~
「はい。コーヒー」
「サンキュ」
美乃里が俺の隣に寄り添うようにして座る。
ふわりと香る美乃里の香り。
「なんか落ち着く……」
「えっ?」
「美乃里の香りって」
「あたしの香り?」
不思議そうに腕やらをクンクン嗅いでいる。
「なんか匂いするかなー?お風呂上りだから?」
「それもあるけど、美乃里って基本いい香りするんだよ」
「っ///なんかそれ恥ずかしい///」
頬を赤らめてうつむく。
「俺、この香り好きだわ……」
「そ、そう?」
「ん。安心する……」
女の子の横でこんなに心が落ち着くなんて、前までは考えられなかった。