ひとりじめしたい。~イジワルで甘いお隣さん~


なぜかあの日から、蜜くんとは晩御飯を一緒に食べている。


こうやって何かデザートをもって尋ねてくるときもあれば、「ただいま」と言って我が家に帰ってくるような感じの日もある。


ほんと変なお隣さん生活だ。


「肉じゃが今から温めるから待ってて」


「あぁ」


まぁ、それを受け入れてるあたしもあたしなんだけどね……


「なぁ、美乃里」


「うわっ!びっくりした!!」


キッチンで料理を温めているあたしの後ろに、いつの間にか立っていた蜜くん。



全然気づかなかった。


「晩御飯まだ?」


「もう、今温めてるから待ってて」


「なんだよ~!俺が帰ってくることを予想して温めておけよ」


予想!?


なんて無理なことを!!


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