ひとりじめしたい。~イジワルで甘いお隣さん~
ひとりじめしたい-美乃里Side-
「んんー」
あ……あたし寝ちゃってた……?
「ん……」
うわっ……
体を引き寄せられ、ギュッと抱きしめられる。
ふふっ……
温かい。
直に感じる蜜くんの体温。
すごく心地よくて、また眠ってしまいそう。
って、ダメダメ。
今何時だろう……?
時計を見ると8時を示している。
あたし結構眠ってたんだな―……
蜜くんの腕の中にずっといたいけど、朝ごはんの用意しなきゃ。
そっと蜜くんの腕をほどき、ベットの脇に散乱してる服を手にとる。
……ん?
「な、なにこれ!?」
左手の薬指にキラキラと輝いてるそれ。