ひとりじめしたい。~イジワルで甘いお隣さん~
おずおずと差し出す。
「これ……俺に?」
うんうんとただ首を縦に振った。
「気に入ってくれるといいんだけど……」
ラッピングをほどいて箱を開ける蜜くん。
「なんで……」
「あ、あの、前に雑誌のページにチェックいれてたから……」
前に蜜くんの部屋でみつけたメンズ雑誌。
その雑誌だけで、一ページだけ端が折り曲げられているページがあった。
そこに載ってたのが、この腕時計。
「……」
えっ!?
反応なし!?
もしかして違った!?
「あ、あの蜜くん……」
――ギュー
「わっ!!」
強く抱きしめられる。