ひとりじめしたい。~イジワルで甘いお隣さん~


「あ、あたしだって……蜜くんがいてくれた……からっ……」


「ん。わかったから、もう泣くな。今日はクリスマスデートするんだろ?」


「っ」


「そんな泣きはらした目でデートするわけ?」


言葉が出ず、ただ首を横に振った。



「蜜くん……」


「ん?」



「ありがとう!大好きっ!!」



「っ……///ほんとにこの子は……」



なぜかうつむいて、顔を見せようとしない蜜くん。


「なぁ、美乃里。ひとつ提案なんだけど、デートするの2時間後でもいい?」


「え?う、うん。別に全然いいよ?」


でもなんで……?



「夜まで待つつもりだったけど、美乃里がかわいすぎて、もう我慢できない」


「へっ///!?」


「やっぱり、お返しに美乃里もちょうだい?」



「っ///」


ず、ズルい……



こんな甘えた声で言われたら……



「は//はい……///」



それしか言えないよ……



< 358 / 380 >

この作品をシェア

pagetop