ひとりじめしたい。~イジワルで甘いお隣さん~
「美乃里さ、すごくいい子で。俺にはもったいないくらいの子なんだけど……」
すごくいい子?
もったいない……?
あれのどこが?
勉強だってあたしの方ができるし、おしゃれもたくさん勉強した。
なのに……なんで!?
「それでさ、美乃里ってどんな奴がタイプとか……」
「友永先輩」
「ん?」
「美乃里、彼氏いますよ」
「……え?」
渡さない。
美乃里には絶対に渡したくないっ。
「か、彼氏って……」
「友永先輩……」
――チュッ
「っ!!何やってんだよ!」
腕を引っ張ってキスをした。
そんなあたしをすぐに引き離す先輩。