ひとりじめしたい。~イジワルで甘いお隣さん~


「美乃里さ、すごくいい子で。俺にはもったいないくらいの子なんだけど……」


すごくいい子?


もったいない……?


あれのどこが?


勉強だってあたしの方ができるし、おしゃれもたくさん勉強した。


なのに……なんで!?


「それでさ、美乃里ってどんな奴がタイプとか……」


「友永先輩」


「ん?」


「美乃里、彼氏いますよ」



「……え?」


渡さない。


美乃里には絶対に渡したくないっ。


「か、彼氏って……」


「友永先輩……」


――チュッ


「っ!!何やってんだよ!」


腕を引っ張ってキスをした。


そんなあたしをすぐに引き離す先輩。



< 364 / 380 >

この作品をシェア

pagetop