ひとりじめしたい。~イジワルで甘いお隣さん~


そんなの許せない。


美乃里には渡さない……


美乃里には……何一つ譲らない……


「真人、部屋行こう」


「え……あ、うん」


渡さない。


渡さない……


美乃里が幸せになるのは、許さない……



『美乃里の大切なもの全部もらうね……』


そう言って美乃里の横を通ると、美乃里の肩がピクッと動いたのが気づいた。



―――――――――――――……


あれから1年。


久しぶりに見た美乃里は……幸せそうに笑ってた。


あの彼氏のおかげだろう……


相変わらず呆れるくらいいい子ちゃんで、イライラした。


それと同時に……うらやましくなった。



あれが本当の恋人だ。


お互いがお互いを大事に思ってる……


あれが本当の……



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