ひとりじめしたい。~イジワルで甘いお隣さん~
なんでここに……?
「蜜くん、起きてたんだ。あのね実は……」
っ……
「どこ行ってたんだっ!!」
見つかったことに安心したはずなのに、気づいたらそう美乃里に怒鳴っていた。
でも、すぐにそのことを後悔する。
「あ、あの……あたしっ……」
瞳が少しずつうるみ、小刻みに震え始めた体。
きっと俺が怒鳴ったことに、相当なショックを受けたのだろう……
「はぁ―……ひとまず中に入れ」
「う……ん」
なんとか自分を落ち着かせるようにして、冷静にそう言葉を発した。
それでも美乃里の声は震えて聞こえる。
「あ、あの蜜くん、あたし……」
いつも俺を呼ぶ優しくてかわいい声が明らかに震えていて、それに胸が締め付けられた。