黒愛−2nd love−
ポエム ト ナイフ
◇◇◇
7月に入った。
クーラーの冷風が心地よい寮の自室で、
今夜も学園サイト『優人園』を見ていた。
久美が冷たいレモンティーを入れてくれる。
それを当たり前のように受け取り、
パソコン画面を見てクスクス笑っていた。
半月ほど前に私が立てた掲示板
『みなさんの夢を聞かせて下さい』は、
もうすぐレス数が上限に達するところ。
クロアイ予知夢に関しての感想レスが、8割を占めていた。
初めは馬鹿にしていた生徒達も、
『2-Cの男子が暴れる』
という予知が当たったため、
謝罪してきた。
ごめんなさいと素直に謝った上で、
褒めたり、次の予知夢を催促してきたりする。
《予知夢を見れるとは、なんと素晴らしい…。
この前の失礼な書き込み、お許し下さい。》
《予知ができるなんて凄すぎです!!ワクワクしちゃいます!!》
《この前はごめんなさいね。
クロアイさんの予知夢を信用することにしましたわ。
次の予知夢のお知らせを楽しみに待っております。》