黒愛−2nd love−
連なるレスを全て読んで、
レモンティーを一口飲んだ。
みんなこの学園に、退屈していたんだね。
リアルな世界では綺麗ごとを言いながらも、
本心では、何か事件が起きないかと期待しているみたい。
大丈夫。
イイコのクロアイは、
みんなの期待を裏切らない。
予知夢の材料を、真面目に探し続けているヨ……
この二人部屋は、左右対照に家具が配置されている。
私と反対側の壁に向かい、
優等生の久美が地味に勉強していた。
「久美、手伝って欲しいことがあるんだけど」
そう声をかけると、
久美は教科書をすぐに閉じて、
嬉しそうに隣にきた。
「どんなこと?
愛美のためなら何でも手伝うよ?」
ユリ気たっぷりな返事をもらい、
私が手伝わせたのは、次の予知夢の材料探し。