黒愛−2nd love−
本の中の妖精って……
この子の精神年齢は、一ケタなのだろうか?
伝えたい言葉も、アホ過ぎる。
幼稚でバカなポエムに失笑していた。
久美は「変なの読ませてごめんね」と、
その掲示板から出ようとしていた。
マウスを操る久美の手を掴んで止めた。
「どうしたの……?」
手を握られて嬉しかったのか、
久美が頬を染めて聞く。
問い掛けには答えず、
幼稚なポエムを繰り返し読んで、
呟いていた。
「本に囲まれた空間……図書室か……
片想い……夢見る幼稚な女の子……」
「愛美?」
「久美、もういいよ。
協力してくれてありがとう」