黒愛−2nd love−
 


《一年も入院なさっていたのは、どういった理由かしら?移る病気を持っていたら嫌だわ》



《興信所で調べたところ、黒田さんのお父様は一般の会社員で役職すら付いていないらしいわよ》



《前の高校は庶民の高校らしいです。
我が学園への編入には、何かの手違いがあったご様子》



《黒田さんと親しくしても、得るものはないと思われます》




久美は画面と私を交互に見て、気まずい顔をしている。


「私も似たようなこと書かれたから……」


無言で画面を見つめる私に、フォローにならない言葉をかけてくれる。



クスリと笑い、私の編入に付いて寄せられたコメント15件を全て読み終えた。



こんなのノーダメージ。

傷つくことも不安になることもない。


むしろ、明日から始まる学校生活に面白みを感じた。


暇があれば、コメントを書いた奴らを見つけ出し、仕返しするのも楽しいかも知れない。



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