黒愛−2nd love−
クロアイは、何かが起こりそうな気配を感じているのではない。
何かを起こせそうな、火種を探し出しているのだ。
推測だけで書き込んでもいない。
裏工作して、予知夢のカキコミ通りの状況を作り上げている。
これが正確。
予知夢の仕組みについて、
雑魚メンバー達が意見し合っていた。
爪を見ながら、なんて意味のない会議なのだろうと思っていた。
話し合ったところで、それが正解だと、クロアイは教えてくれないのに。
くだらない話し合いを変えたのは、
三ノ宮沙也子だった。
眼鏡の奥の知的な瞳を鋭くして、
話の流れを私が嫌な方へと持っていく。