黒愛−2nd love−
それは非常にマズイ。
そんなことをされたら、
一発で私のノートパソコンから発信されたものだとバレてしまう。
クロアイが私だとバレる瞬間を、
想像してしまった。
生徒会から追放され、
生徒を騒がせた罪で、学園にもいられなくなるかも知れない。
叶多くんと会えなくなるなんて……
それだけは絶対に嫌だ。
自分の爪から目を離し、
沙也子を見た。
皆の賛同をもらうべく、
ぐるりと見回していた彼女の目と、私の目が合った。
沙也子が私に言う。
「愛美さん、何か意見がありそうなお顔ね。
私語は禁止でも、会議中の発言は遠慮なさらないで」