黒愛−2nd love−
編入してから約一週間が経ち、学園生活に少しは慣れたけど、
お嬢様たちの会話が耳に入るたびに、イラッとする。
なにが「オホホ」だ、気持ち悪い。
嫌みも自慢も何もかも上品で、イライラする。
久美は一年生の時からこの環境にいるため、さすがに慣れていた。
私みたいにイライラせず、苦笑いで補足してくれる。
「お茶会というのはね、生徒会主催の学校行事みたいなものなんだ。
行事と言っても、限られた人しか出席できないけど」
毎年6月に、学園内のパーティールームでお茶会が開かれるそうだ。
それに出席するには、生徒会からの招待状が必要で、
成績優秀者や、学園への貢献度が高い生徒が選ばれるらしい。