黒愛−2nd love−
ヤンキー達の反応に満足して、
サイトから出た。
今日はかなり忙しい。
生徒会役員として、やりたくもない明日の準備もしなくてはならないし、
クロアイ予知夢を実現させるための準備もいる。
沙也子も大半の生徒達も、
クロアイ予知夢を嘘だと片付けてしまったが、
安心するのは、まだ早い。
クロアイの支配から抜け出せない生徒も、まだ数人残っていた。
教室から出て、長い廊下を歩き、
向かった先は“音楽練習室”
この学園には音楽科なんてないのに、
お嬢様たちが気まぐれに、ピアノやバイオリンを弾くためだけに、
音楽練習室が用意されていた。
ABCと3つある内の、Aの練習室に入り、
中からカギを閉めた。
中には私以外に、8人の生徒がいた。
男女比は、6:2。
空気がピリリと張り詰めて、
皆、緊張した面持ちをしている。