黒愛−2nd love−
招待状をもらった日から2週間ほど、私も猫に餌付けしていた。
猫が好きなのかと聞かれたら、そうでもない。
犬よりは好きだけど、面倒臭いから飼いたいと思わない。
久美がハッとした顔して、キャットフードから時計に視線を移す。
「ヤバイよ、愛美早く!
着替えとメイク!」
久美に手伝ってもらい、時間ギリギリで準備を済ませた。
私のパーティードレスは水色。
バックと靴は、濃いブルー。
アクセサリーはパールのネックレスと、お揃いのイヤリング。
素人目にも、一つ一つが高価な品だと分かる。
これは自分じゃ用意できない。
ルリコという利用しやすいお嬢様が側にいて、本当に良かった。