黒愛−2nd love−
放課後になった。
私が今いる場所は、廃墟のようなログハウス。
学園の西側、森を抜けた先には、
小川やバーベキュー用の炊事場や、ログハウスがある。
数十年前の学園創設時に生徒のためのレジャー施設として造られたそうだが、
現在は忘れ去られ、雑草が生い茂り、誰も寄り付かない。
授業をサボり、準備万端桜子を待ち伏せる私は、
ハシゴを上ったロフトスペースに身を潜めていた。
真下には、日焼けして古びたソファーが一つ。
ロフトからソファーを見下ろし、
これから起きることを想像してニタニタ笑っていた。
その時、
ギギギと軋んだ音が響いた。
ログハウスの入口ドアが開けられた音だ。