黒愛−2nd love−
肩を揺らして笑う彼。
とても楽しそうなので、釣られて私も声を上げて笑った。
二人で笑い合っていると、
真っ黒な空に突然稲光が走った。
二人の笑い声を消そうとするような、大きな雷鳴もとどろいた。
彼が笑うのをやめた。
スッと真顔に戻り、低い艶のある声で私に言う。
「退屈なんだよ……この学園も人生も。
お前がいれば、少しはマシになるのか?
なぁ愛美、次は何をしてくれるんだ?」
私も笑うのをやめた。
彼の首に腕をからめ、耳元に口を近付け、ささやいた。
「アナタが望むなら、どんなことでもしてあげる。
その代わり……私をアイシテ」