運命の人
入学式が始まった。
中学と違って髪の毛がある校長先生。
話も手短で好印象。
いろいろな話が終わったあと、いよいよクラス表が配られる。
阪間祐也…阪間祐也…
わたしは顔も知らない男の子を探していた。
直也さんの弟さん、どんな人なんだろう。
「…あった」
1年7組。同じクラスだ。
あの直也さんの弟さんなのだからきっと素敵な人なんだろうと思い馳せる。
しかし現実は厳しかった。
「君かわいーじゃん。どう?今日デートしない?」
あのクラスの中心で女子にナンパしまくっているのが直也さんの弟、阪間祐也…。
きょーれつ。
「あの…」
どこからか声がする。女の子の声。
でも姿はない。
「こ、ここです!」
目の前に小さな手がにょきっと現れた。
わたしの目の前にいた。
小柄でミディアムくらいの黒髪でさらさら。大きな目と小さな鼻。
なにこれめちゃくちゃ可愛い。
「は、はじめまして。伊東菜々子です」
片方の髪を耳にかける。
仕草まで可愛い。
「あ、わたし鈴崎由梨香です。よろしくね」
これがわたしと菜々子の出会い。
そして祐也との出会い…。
中学と違って髪の毛がある校長先生。
話も手短で好印象。
いろいろな話が終わったあと、いよいよクラス表が配られる。
阪間祐也…阪間祐也…
わたしは顔も知らない男の子を探していた。
直也さんの弟さん、どんな人なんだろう。
「…あった」
1年7組。同じクラスだ。
あの直也さんの弟さんなのだからきっと素敵な人なんだろうと思い馳せる。
しかし現実は厳しかった。
「君かわいーじゃん。どう?今日デートしない?」
あのクラスの中心で女子にナンパしまくっているのが直也さんの弟、阪間祐也…。
きょーれつ。
「あの…」
どこからか声がする。女の子の声。
でも姿はない。
「こ、ここです!」
目の前に小さな手がにょきっと現れた。
わたしの目の前にいた。
小柄でミディアムくらいの黒髪でさらさら。大きな目と小さな鼻。
なにこれめちゃくちゃ可愛い。
「は、はじめまして。伊東菜々子です」
片方の髪を耳にかける。
仕草まで可愛い。
「あ、わたし鈴崎由梨香です。よろしくね」
これがわたしと菜々子の出会い。
そして祐也との出会い…。