運命の人
サプライズ
そして木曜日。
わたしはこっそりついていくことにした。
賢太も連れて。
「なんで俺まで…」
キャップと丸メガネをつけている賢太がぶつぶつと言っている。
「いいじゃんいいじゃん!楽しみじゃん!」
「うるせ〜」
菜々子の地元の駅で祐也が来るのを待つ。
すでに菜々子は到着していて、白の涼しげなワンピースに帽子を被っている。
これはわかりやすいのでありがたい。
「お、あれじゃね?祐也って」
賢太が指さす先には祐也。
見るからにチャラ男な服装に完璧にセットした髪型。
菜々子と並ぶと面白いくらい個性的。
てか賢太、よくわかったね。
待たせたか?ううん待ってないよみたいなやりとりをしている。
そして手を繋いで改札を通っていく。
わたしたちも急いで後を追った。
二人が向かった先は5駅先のショッピングモールなどがたくさんある場所。
人混みだから見失いそうになる。
「お、おい!俺の事忘れるな!」
「あ、ごめんね」
人混みに流されかけている賢太の手を握って二人を追う。
一緒にいるときはほとんど手を繋いでいるので躊躇いはなくなったが、やはり緊張はする。
手を握ると、握った手から暖かいなにかが溢れてくる。この感覚が不思議。
離れないように強く握る賢太の手をわたしも強く握る。
賢太の手ってあたたかい。
わたしはこっそりついていくことにした。
賢太も連れて。
「なんで俺まで…」
キャップと丸メガネをつけている賢太がぶつぶつと言っている。
「いいじゃんいいじゃん!楽しみじゃん!」
「うるせ〜」
菜々子の地元の駅で祐也が来るのを待つ。
すでに菜々子は到着していて、白の涼しげなワンピースに帽子を被っている。
これはわかりやすいのでありがたい。
「お、あれじゃね?祐也って」
賢太が指さす先には祐也。
見るからにチャラ男な服装に完璧にセットした髪型。
菜々子と並ぶと面白いくらい個性的。
てか賢太、よくわかったね。
待たせたか?ううん待ってないよみたいなやりとりをしている。
そして手を繋いで改札を通っていく。
わたしたちも急いで後を追った。
二人が向かった先は5駅先のショッピングモールなどがたくさんある場所。
人混みだから見失いそうになる。
「お、おい!俺の事忘れるな!」
「あ、ごめんね」
人混みに流されかけている賢太の手を握って二人を追う。
一緒にいるときはほとんど手を繋いでいるので躊躇いはなくなったが、やはり緊張はする。
手を握ると、握った手から暖かいなにかが溢れてくる。この感覚が不思議。
離れないように強く握る賢太の手をわたしも強く握る。
賢太の手ってあたたかい。