運命の人
最初の目的地は東京のどこかの展望台。
入り口が会社のようで入るのにどこか戸惑いがあった。
エレベーターが渋滞。
そりゃあ人数が多いから。
先生は何を考えていたのだろう。
綾野と宮沢はずっと和田を睨んでいた。
…気にしなくてもいいのに。
数十分待ってようやくわたしたちの番。
時間がない為いっきにエレベーターに詰め込まれる。
わたしは松葉杖がみんなの邪魔にならないようにかかえる。
ドアが閉まります、と冷たい声のアナウンスが聞こえた。
動くときにガクンッと揺れる。
その揺れで思わずバランスを崩して目の前の人に抱きつくようになってしまった。
「ごめんなさい…っ」
離れたいが周りがぎゅうぎゅうでスペースがない。
するとその人は嫌がることなく、わたしを片手でぎゅっと引き寄せた。
「そんなに動いたらまた違う方向に倒れるぞ」
入り口が会社のようで入るのにどこか戸惑いがあった。
エレベーターが渋滞。
そりゃあ人数が多いから。
先生は何を考えていたのだろう。
綾野と宮沢はずっと和田を睨んでいた。
…気にしなくてもいいのに。
数十分待ってようやくわたしたちの番。
時間がない為いっきにエレベーターに詰め込まれる。
わたしは松葉杖がみんなの邪魔にならないようにかかえる。
ドアが閉まります、と冷たい声のアナウンスが聞こえた。
動くときにガクンッと揺れる。
その揺れで思わずバランスを崩して目の前の人に抱きつくようになってしまった。
「ごめんなさい…っ」
離れたいが周りがぎゅうぎゅうでスペースがない。
するとその人は嫌がることなく、わたしを片手でぎゅっと引き寄せた。
「そんなに動いたらまた違う方向に倒れるぞ」