運命の人
駅前のファーストフード店。
わたしはシェイクを頼んだ。
2階の四人席に座る。
「なんか新鮮だね、わたしたち」
「お前が誘ったんだろ」
やっぱり無愛そうな宮沢。
こいつが綾野と真っパで…。
「で?話したいことって、実樹のことか」
「わかってらっしゃる」
わたしは昨日のことを全部宮沢に話す。
そして今日綾野から聞いたこと。
話し終えるころには宮沢は頭を抱えていた。
「…あのばか」
綾野のことだろう。
「わたし実樹のあの悲しい顔を見たから放っておけないの。それに3人にも仲良くなってほしい」
宮沢はしばらく黙る。
そして覚悟を決めたようにため息をする。
「俺が実樹に避けられるようになった理由は…」
そこから間があく。
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