運命の人

デート

綾野と宮沢が喧嘩したつぎの日。
気まづくなるかと思ったけどそんなことはなくて、いつもみたいに綾野は宮沢にちょっかい出してそれに対して呆れる宮沢の姿があった。
昨日のことが嘘みたい。
先生の方を向かずにわたしのほうを向いて絶えず話しかけてくる綾野。
適当にあしらうのがいつものことだけど、今日は疑問系できた。
「なぁ、今週末ひま?」
「今週末?ひまだけど…」
土曜日はお互い部活で、日曜日は試合などがなければ基本休み。
「遊びに行かね?」
「いいねぇ!加宮さんと宮沢は…」
「二人でだよ!」
え?ってことはデーート?
わたしは恥ずかしさと嬉しさで意味がわからなくなって、とりあえず顔が熱かった。
「電車で数十分のとこの遊園地、割引あるんだわ。どうかな?」
何回もわたしは頷く。
嫌なわけ無い。
わたしを見て綾野は笑う。
いつもそうだ、わたしをみて笑う。
少し失礼だよね!
「じゃあ、日曜日の7時に駅で!」
今のわたしには7時に駅なんてよっぽどの用事じゃないと起きれない。
部活で早起き慣れてたからかな、全然なんとも思わなかった。
「うん!たのしみ!」
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