運命の人
心を乗せて
いよいよ文化祭当日。
わたしたちのクラスは朝早くから練習を初めて本番に備える。
みんな順調。あれから最初はぎこちなかったが、練習を重ねるにつれて今まで以上によくなった。
“絶対優勝!!”
黒板大きくそう書いてある。
いけるよ、みんな。優勝できる!
「おーい、そろそろ整列ー」
担任が声をかけに来た。
わたしと加宮さんが先頭になって2列に並んだ後のこと。先生がみんなに向かってこう言った。
「1ヶ月、よく頑張ったね。これから本番だけど1つ忘れないでほしいことがある」
そう言って担任は前から1人1つ、小さいハートの形の紙が配られる。
ハートの真ん中には“心”と書いてある。
手書きだ。
「歌に大切なものは心を込めて歌うこと。あなたたちが歌う曲は大切な人へ贈る歌なの。だから大切な人を思って歌って欲しい。それができれば優勝できるよ。わたしは頑張れなんて無責任なことは言わない。楽しんできなさい」
クラスのみんながはい!と返事を言う。
がんばろう。
絶対優勝する!
わたしは“優勝”に燃えていた。
わたしたちのクラスは朝早くから練習を初めて本番に備える。
みんな順調。あれから最初はぎこちなかったが、練習を重ねるにつれて今まで以上によくなった。
“絶対優勝!!”
黒板大きくそう書いてある。
いけるよ、みんな。優勝できる!
「おーい、そろそろ整列ー」
担任が声をかけに来た。
わたしと加宮さんが先頭になって2列に並んだ後のこと。先生がみんなに向かってこう言った。
「1ヶ月、よく頑張ったね。これから本番だけど1つ忘れないでほしいことがある」
そう言って担任は前から1人1つ、小さいハートの形の紙が配られる。
ハートの真ん中には“心”と書いてある。
手書きだ。
「歌に大切なものは心を込めて歌うこと。あなたたちが歌う曲は大切な人へ贈る歌なの。だから大切な人を思って歌って欲しい。それができれば優勝できるよ。わたしは頑張れなんて無責任なことは言わない。楽しんできなさい」
クラスのみんながはい!と返事を言う。
がんばろう。
絶対優勝する!
わたしは“優勝”に燃えていた。