恋愛感情、一方通行。
体育祭当日!

私立桃谷中学校、通称桃中。

私は桃中に通う中学2年生、谷口 菜乃 (たにぐち なの)。


今日は体育祭。桃中では、五月に体育祭があるため、新しい学年とクラスの第一歩ともいえる。

「あーあ…」

「菜乃、どうしたの?」

声をかけてくれたのは、一番の親友である 島田 実希 (しまだ みき)。

「ううん、なんでもない。早く行こう!」

でも実希には隠し事ができない私。

「そうだね、緊張するね…」

やっぱり実希は私の考えていることがわかっていたみたい。

「…うん。でも頑張るよ!」

私は、そんな体育祭で最も重要なクラス対抗リレーの選手に選ばれていた。クラス対抗リレーは、男女四人ずつが交互に走り、トップは女子、アンカーは男子という感じ。私は5番手だ。

リレーの練習は何度もしたし、個人個人の足の速さも十分だったため、クラス全員がリレーに期待していた。

だから、憂鬱。失敗したらどうしようって、考えてしまう私がいる。




私と実希が靴箱へ向かっていると

キーンコーンカーンコーン…

「やば!予鈴鳴ってるよ!急ご、菜乃!」

「うん!」

教室につくと、大半が既に着替え終わってグラウンドへと向かっていた。私達はは急いで着替えると、ダッシュでグラウンドへと向かった。


< 1 / 12 >

この作品をシェア

pagetop