最強学園


俺らが中3の時


ドシャ降りの雨の中
秋がびちょぬれになって何かを背負ってきた


「秋何持ってんだよ」と晃が聞く

「落ちてた」

「は?」

女みたいな顔には傷痕と、破れた服

「とりあえずもってきた」

「・・・そうか」

ほっておくわけにもいかずそいつを毛布に包んだ

「生きてんのか?」

「生きてるんじゃないか?息してるし・・・」と秋が不思議そうに言う

「喧嘩か?」と晃が言うと

「こんな女みたいな顔してるのに」と薫が言った


そいつを見るのも飽きてそれぞれの事を仕出しだしたら

「・・・・え!!」
と言って大きな目を見開いた

「よぅ」

「来るな!!」と怖がっている
でも秋は近寄った

子犬みたいなそいつに秋は優しく頭を撫でた

「・・・ッ・・・うわぁん・・・ッ」と泣き出した。

俺は驚いていた

女にしか興味なかった秋が子犬みたいなこいつの頭を撫でている



~真目線終わり~









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