1人の私を構うあなたが嫌いだった。
私の嫌いな事、好きな事。
ジリリリ…
大嫌いな目覚ましの音を聴き、最悪な朝を迎える。
重い身体を起こし、朝食にパンを食べ、髪の毛をとかし、新しい制服に身を包んだ。
今日から私、霧崎 凛 (キリサキ リン) は高校生。
つまりは…私の嫌いな人が沢山いる学校に行かなければならない。
私は中学校2年生の時から人が大嫌いになった。
理由は色々あるけど、話したくも無い、思い出したくもない事って言うことは確か。
まだあんまり人がいないてあろう時間に家を出る。
途中にコンビニがあるから、そこでガムを買い、再び重い足取りで学校へ向かう。
。昇降口。
…意外と人多いな。
私は身長が低いわけで、後ろからは見えるはずが無い。
人をかき分けて見に行くか、空くまで待つかってなったら…
かき分けるしかないだろう。
待ったら余計に人も多くなるから…。
すぐに見つけてすぐに教室に行けばいい…。
私は群がる新入生達の間をすんなりと通り抜け、クラス表を見る。
…1年…D組。
移動しよう。
こんなところ居たら倒れてしまいそう。
私は人混みを抜けて、ちらほらと人が居る廊下をゆっくりと歩いて行った。