1人の私を構うあなたが嫌いだった。
…さて、出てきたけど、どこ行こうか。
屋上とか無いかな?
取り敢えず階段登ってみようか。
ここの学校地味に広いから迷いそう。
まぁ大丈夫。歩くのは嫌いじゃないから。
散歩とか好きだから。
…それにしても、さっき声かけてきたやつ…柏井だっけ?
何で声掛けてきたんだろう?
だってさ、私学校では前髪おろして、目が隠れるくらいで、黒髪ストレート。
他の子みたいに髪飾り付けたり、茶色とかに染めたりしてない。
周りから見たらただの地味子。
誰も関わろうとしないだろうって思ったんだけどな…。
家では前髪分けて、目も出してるんだけどね。邪魔だし。
あ、屋上ここかな?
ガチャ…キィ…
開いた。意外と広いな。
授業とかサボる時はここでサボろうかな。
別にテストで赤点取らなければいいからね。
屋上の場所も分かったことだし一旦教室に戻ろう。
教室に戻るとほとんどの人が来ていて席に座っていた。
ガラッ
「……。」
静かな教室にドアの音が響く。
まぁ当然視線はこっちに集まるわけで…
あー…もう。
昔の事思い出すわ…。