携帯小説サスペンス作家
自分の貰った感想と比べても、その差は歴然。
読者にここまで言われたことは、自分には無い。
ギリッ、顎が痛くなる程 噛み締めた。
カリ、カリ、カリ、右手に携帯を持ちながら、左親指の爪を噛む。
冷めた目で画面を見つめる。
「絶対。抜かしてやるから…。」
それからは、新作をハイペースで更新した。
1日に30ページ近く更新する。
宣伝も、絶えずした。
しかし、読者は増えるどころか減る一方だった。
「何でぇ…?何でよっ…!」
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毎日そんなに膨大な
量を更新されても、
正直読み切れません
(-_-;)
完結されたら、マイ
ペースで読み進めま
すね(>_<)
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何か、急ぎすぎじゃ
ないですか?
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展開早すぎ!
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カツ…カツ‥カツ、カツカツカツカツカツカツ、机を打つ指は次第に速度を速める。
黒い画面に映る自分の顔は、醜く歪んでいた。