アソビ。
‐ハジマリ‐

秋の冷たい風が吹く中、私は呟いた。

「終わっちゃったぁー。あぁーつまらない。」

今日も私が勝った。

「俺もあとちょっとだったんだけどなー。」

こんな事を横で言ってるのは私のアソビのライバル。一条 蓮だ。

一条 蓮 2年 A組 17歳
ルックス良し、成績良し、運動神経抜群のモテ男。だが、遊び人。遊び人だという事は遊ばれた人しか知らない。

「美麗お前いつも早過ぎー。俺の金減るし。」

「いいじゃーん。今日は、駅前のクレープね!」

桜崎 美麗 2年B組 17歳
蓮と同様モテる。クールビューティ。遊び人だという事は蓮と一部の人しか知らない。

私達のアソビ。それは…異性を落とす事。そしてフっちゃうの。

その時の顔が可哀想で楽しい♪

要するに人の気持ちを踏みにじって楽しんでる。

ゲームを始めてから終わるまでの早さを蓮と競ってる。

蓮に負けたら蓮の言う事聞かないといけないから絶対やだ。

「またかよ。美麗さ、ほんっとあそこ好きだよな。」

「いーじゃーん。さっ、行こ!」

私達はそんな話をしながら駅前のクレープ屋へ歩いた。





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