アソビ。
佐藤くんは照れながら答えた。

「い、いつでもいいよ?」

「じゃあ、佐藤くんの練習が終わるまで待ってます!」

あ、めっちゃびっくりしてる。笑

「そ、そんなわざわざいいよ」

だよねー。私もなんかいやだもん。

でも、落とすため。粘るよ?

「だって、さ、佐藤くんの走ってる姿見たいもん」

「え、あ、はい///」

なんか、かわいいー。



なんかかわいいなこの子。

そういえば名前なんだろう。

「そういえば君、名前なんていうの?」

「あ、2年の桜崎 美麗です。佐藤くんですよね?」

「美麗ちゃんか。てか、なんで僕を知ってるの?」

「あ…それは~…」

なんかめっちゃ困ってる。笑

「あ、無理に言わなくていいよ。」

僕は笑った。

彼女はなぜかこういった。

「佐藤くんって天使みたい。」

「え?」

「いや、笑顔素敵ですし。可愛いし。かっこいいし。」

なぜか僕にとってはそれが嬉しかった。

そして今、彼女を見るたびドキドキしてるんだ。

「ありがとうね。あ、もうみんな登校してくる時間だ。」

僕がそう言った時。

「みれーーい!」

誰かが彼女を呼んだ。それはあのイケメン有名な一条蓮だ。

なぜか胸が痛んだ。

「ごめんね佐藤くん。私いかなきゃ。上着、返すね。」

「あ、うん。」

返された上着はほんのり甘い香りがした。

「練習がんばってね!」

「うん!」

僕は、胸の痛さを紛らわすため練習を再開した。








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