阿修羅

だけど


マジかよー


面倒なことにならなきゃいいが



『お前、陸家どこだ?その怪我じゃ歩くのキツいだろ?送ってやる』


「えっ悪いです」


『いいから、俺そこにバイクあるから乗れ。い・い・な?』


「ビクッはい、お願いします」


『ほら、掴め。肩貸してやる』


「ありがとうございます。あのどうしてフード被ってるんですか?」



あ”あ”もーどうしてこの兄弟は



『秘密だ』



俺の様子に陸は聞いちゃいけないと思ったのだろう


それ以上聞いてくることはなかった


それからは陸をバイクで俺の後ろに乗せ


家の玄関まで送った


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