初めての恋はあなたと。番外編
1.実はあの後
気付くと何か温かいものに包まれていた。
布団かなー…この時期の布団って気持ちいいもんね。
というか、なんか頭痛い気がする。
ガンガンとまではいかないけど、なんかこう…あ、昨日飲み会だったっけ。
私飲んだんだね…だから頭が痛いのかな。
そう思いながらゆっくりと目を開けた。
「…え?」
これは夢ですか?
いや、夢にしたらかなりリアル過ぎません?
だって、だって…江崎課長が目の前で寝ていらっしゃる。
しかもよくよく見れば、江崎課長の腕は私の体に回されていて、まるで捕まえられているみたい。
って、えぇ!?
何でこんな状態になってるの!?
何で江崎課長に抱きしめられて眠ってたの!?
お、落ち着け私!
とりあえず昨日のことを思い出そうじゃないか。
昨日って飲み会があって原さんに勧められたものを飲んでそれから、それから…。
…あー。
バクバクとうるさい心臓の音を聞きながら私は昨日のことを全て思い出した。
もちろん恥ずかしいことも。
ううん…恥ずかしいことしかなかった気がするのは私だけ?
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