初めての恋はあなたと。番外編
「ちょ、課長無視しないで下さいよ」

「全く…相手に愛想つかれて去られても知らないぞ」


相変わらず無視する課長だが、言っていることは正しい。
何の反論も出来ない。

…やっぱりこの人は凄いな。

ほんの少しだが、若くして課長職についた理由が分かった気がした。


「…相談にのってくださいね」

「当たり前だ」


課長は資料から目を離して、しっかりと俺の目を見て言ったのだった。



そろそろ俺も課長みたいに、素直に動かなければいけないようだ。

相手に愛想つかれて、去られてしまう前に。
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