初めての恋はあなたと。番外編
ど、どうするべきなんだろう…?

ここで合コンの話を切り出すのもいかがなものかと思う。
こんな空気で、場所でする話じゃない。
ちゃんと和也さんの目を見て言いたい。

でもこの沈黙。
すぐ近くで感じる和也さんの温かさ。

…何か言わないと耐えられない‼︎
でも何を⁉︎

一人葛藤をしているところ、タイミングが良いのか悪いのか「クシュッ」とくしゃみが出てしまった。


「冷えるな。こんなところで引きとめて悪かった」


和也さんは苦笑し私から離れた。
そして私に中へ進むよう言って、和也さんは手際良く暖房を点け、温かいココアを出してくれた。


「ごめんなさい…何から何までしてもらって…」


コートを脱いだ私は、いつも座るイスに座った。
向かい側に和也さんが座る。


「気にすることない 」


和也さんは優しく微笑んでくれる。

あぁ、私はこんな優しく微笑んでくれる人に対して隠し事をしようとしてたんだ…。

そう思うと胸が締め付けられる。
早く言わないと…早く謝らないと。

焦る気持ちを抑え、ココアを一口飲んで和也さんを真っ直ぐ見つめた。


「千夏?」

「和也さん…私の話を聞いてもらえますか?」
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